ムシ歯リスクを減らす食習慣

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副院長紹介
歯の健康を守るために、まず大切なことは毎日のハミガキですが、食習慣の中でもムシ歯リスクを減らすことができる方法があります。
それは、食べる回数とムシ歯リスクが大きく関係しているからです。

飲食することでお口の中のムシ歯菌が、糖質や炭水化物をもとに酸を産生し、それによって歯の表面が中性から酸性にかたむいて、歯の成分であるミネラルが溶け出してしまうのが脱灰です。

しかし、30~40分するとこの酸が唾液によって中和され、それにともなって唾液中に溶け出していたミネラル成分が、歯に戻って再結晶化される再石灰化がなされます。

このように、飲食のたびに、口の中では歯の成分のミネラルが溶け出す脱灰が起こり、その後溶け出したミネラルが歯に戻る再石灰化が繰り返されています。

ムシ歯は、この脱灰と再石灰化のバランスが偏った状態が続くこと(脱灰に見合うだけの再石灰化が起こっていない状態)で引き起こされます。
逆にいえば、再石灰化されている時間が、脱灰している時間を上回るようにすれば、ムシ歯にはならないということになります。

このことから、ムシ歯になるリスクを減らすには、飲食回数が増えすぎないようにすることが大切です。
『ダラダラ食い』『ダラダラ飲み』は、きわめて歯にとっては危険なのです。

食習慣を見直して、ムシ歯予防につなげましょう。

歯科衛生士 安井